6月18日の金価格・金価格動向

金小売り価格 4,965円/g

先週末のニューヨーク貴金属市場の金は下落。米利上げペースの加速観測と米中貿易戦争突入懸念で下落。トランプ米政権は本日、中国の知的財産権侵害を理由とした貿易制裁の対象とする品目の最終案を公表。中国製品1102品目に対し25%の関税(総額500億ドル)を課し、来月6日から段階的に実施する方針とした。これに対し、中国も同規模の追加関税で報復すると表明したため、二大経済大国による貿易戦争突入への懸念が一気に高まった。これが世界有数の金消費国である中国の需要低下を招くとの思惑から売り物が殺到。年初来安値を更新。昨年12月下旬以来の安値圏となる1270ドル台まで大きく値を崩した。市場関係者は「これまでは米中貿易摩擦に対して投資家はリスク回避姿勢を強めていたことで安全資産とされる金は買われていたが、今回は、中国の金需要見通しへの不安が安全資産としての金の魅力を失うことになってしまったようだ」と指摘した。一方、白金は下落。金の大幅下落に連動し売られた、米中貿易戦争懸念から世界的な景気減速を招き白金需要が減少するとの思惑も相場を大きく押し下げた。

2018年6月18日更新

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