9月15日の金価格・金価格動向

金小売り価格 7,057円/g

昨日のニューヨーク貴金属市場の金は続伸。米労働省が朝方発表した8月の消費者物価指数(CPI)のうち、注目度の高いコアの上昇率は、前月比0.1%、前年同月比4.0%となり、ともに市場予想を下回った。伸びは依然として高水準を維持しているものの、新型コロナウイルス危機からの急回復に伴う原材料の供給制約や人手不足による影響は薄れつつあるとの見方が台頭。これを受けて外国為替市場でドルが売り戻され、ドル建てで取引される金は割安感から買い優勢となった。相場はCPI発表前に一時1780.60ドルの安値を付けた後、速いペースで上昇し、1800ドルの節目を回復。最近の雇用や物価指標の弱さを踏まえ、市場では連邦準備制度理事会(FRB)による早期の量的緩和縮小や利上げ観測が後退しているが、来週に連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、目先は持ち高調整の商いが続きそうだとの指摘も聞かれた。

2021年9月15日更新

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