6月8日の金価格・金価格動向

金小売り価格 9,689円/g

昨日のニューヨーク貴金属市場の金は反落。中国税関総署がこの日発表した5月の貿易統計は、輸出入ともに前年同月から減少。欧米諸国が根強いインフレに対応するため、利上げ継続方針を維持する中、世界的な景気減速に伴う金需要の減退を懸念した売りが出た。一方、ドルの軟調な値動きを背景に金を買い支える動きも見られた。しかし、カナダ銀行(中央銀行)が午前の会合で、大方の予想に反して政策金利の引き上げを決定すると、金相場は下げ基調に転換。主要中銀として初めて3月に据え置きに踏み切ったカナダ中銀が3会合ぶりに利上げを再開したことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が同様の措置を講じる可能性があるとの観測が広がり、利回りを生まない金を圧迫する要因となった。

2023年6月8日更新

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